なんでこうなるの?

風来坊のなにげない日々を綴るブログ

最後の十完歩

ちょっと最近精神的に荒みがちなので
話題を変えて競馬の話。

競馬だけでなく馬術用語として「完歩」という言葉がある。
馬の最初の前肢が接地してから、
その同じ前肢が次に地面に接地するまでのことを言う。
レース時馬が1完歩で進むのは、7〜8mと言われているが
あの名馬ディープインパクトは1ハロンを24完歩で走ったそうなので
計算すると約8.3mほどか。

是非「最後の10完歩」で動画検索してみてください。
きっとJRAのCMが出てくるはず。
モノクロームで名騎手、武豊騎手が颯爽と葦毛の馬に乗る姿。
なんと美しい騎乗フォームなんだろう。
激しく上下する馬の背中に乗ってるのに
彼の腰の位置は上下しない。
これは驚異的なことだ。
だって騎手の体重を支えているのは
細い鐙に乗せる足指の付け根の一部だけだから。
時速60Km以上で疾走する馬上でバランスを保ち
かつ、膝のクッションを使って腰の位置を維持する。
どんな努力がそれを可能とさせるのだろうか。

最後の十完歩とは、ゴールまでの約100mほどの距離。
まさに競走馬が最後の最後に全力を振り絞って
トップスピードに達する数秒間。
静寂の中のゴールが見える気がする。

震災以降、ACのCMばかり流れて辛くなってきた時
このCMを見て、思わず涙が出そうになった。
撮影され放送されたのは約10年ほど前だったそうで
今回のはリメイク版といったところらしい。
名作だと思う。
動画がほとんど見れない我がパソコン環境で
何故か探したらなんとか見ることが出来た。
奇跡である。

ところで、武ちゃん若いわ〜
顔つるつるに見えるし、ほっぺがかわいい。
そしてあのムチを持ち替える仕草にぐっとくる。
カッコイイ!